恒例の「クリスマス遊戯会」(12月14日、市民会館)を成功裏に終えることが出来ました。聖劇「イエス様のご誕生」は3歳以上の全園児70人が出演する最大の出し物です。子ども達の集中力が続くのはわずかな時間です。短い時間で70人もの子ども達の心を一つにするのは苦労もありますが楽しみです。

稽古を積むにつれて、会場に響き渡るような大きな声が出る子ども達が多くなる中で、何人かの性格のおとなしい・優しい子どもの声が響きません。市民会館での前日リハーサルでもあまり声の出ない子がいて、内心、心配しながら当日を迎えました。

ところが、宿屋の子ども達の「馬小屋があるよ、馬小屋は広いし、泊めてあげあげましょう。」大きな声に調和する如く、「馬小屋?そんなところにお泊めできません」と演技と一緒に大きな声でセリフが言えたのです。遂に、自分の殻を破った瞬間でした。思わず「やった~」と心の中で叫んでいました。感動しました。

これまでも、このような子供たちをたくさん見てきました。みんな楽し気に踊っているのに「一人だけポツンんと立っているだけの子ども」や、合奏や劇で「おとなしくて声が通らない子供」などです。それが、ある日突然豹変するのです。やり遂げた翌日から自信に満ちた態度に変わるのです。だから、乳幼児保育・教育は楽しいとも言えます。

保護者の皆様方には、約1か月間演技やセリフの暗唱など大変ご苦労頂きました。とても有難いです。今朝は、子ども達一人ひとりが大役を終えて満ち足りた表情をしています。ととても輝いて見えます。